プロラクチン産生下垂体線種に罹患して丸5年が経過しました。
この脳腫瘍は良性で大人しいと言われていますが、経験者としては一言で片づけられるものではなく、日々の症状や副作用と常に向き合い続けなければなりません。
その中で、休職(傷病手当金の受給)・退職・転職活動(失業手当)・再就職を経験しました。
仕事と治療の両立
カバサール服用のために必要である決まった曜日に安定した休日を取得することが難しかったため、業務調整のため直属の上司へすぐに報告しました。
業務調整の結果、完全週休2日制をとることになりましたが、急きょ出勤が必要になったりと所々で休みがずれたことで決まったサイクルでの服用は難しく、プロラクチンの数値も安定することはありませんでした。
休職に至るまで
プロラクチン産生下垂体線種と分かってから完全週休2日制をとっていましたが、副作用が酷く+1日多く休みをとることが増えたことで、休職を選択しました。
勤務中は特に頭痛とめまいが酷く、仕事中にPC画面を見ることが辛い状態でした。
休職に入る半年前にはめまいで倒れ、救急車で運び込まれたときに医師から休職を勧められていたことも後押しになりました。
休職・傷病手当金の手続き方法
私傷病休職
業務外の病気やケガで療養の必要があり、4日以上連続して休んでいる場合、私傷病休職の適用となります。会社に制度の有無を確認してください。
休職日数
上限は一般的な健康保険組合で1年6ヵ月となります。
会社によっては延長制度が設けられている場合もあるため確認が必須です。私の場合は6か月間延長の制度があったので、合計2年間休職することにしました。
傷病手当金の金額
標準報酬日額の3分の2となります。
算定の仕方は、社会保険料決定の基礎となる標準報酬月額の30分の1に相当する額となります。保険料額は各健康保険組合のサイトをご覧ください。
また、社会保険は免除されないため、厚生年金・健康保険・介護保険は支払う必要があります。
私は会社と相談し、社会保険を引いた額を傷病手当金として振り込んでもらい、こちらがすることを最小限にしました。
条件
- 業務外の病気やケガのための療養
- 療養のため仕事ができない状態
- 4日以上休んでいること(ただし、はじめの3日間は連続して休んでいる必要があります。)
- 休職中に賃金の支払が行われていないこと
私が経験した手続きの流れ<概要>
- 診断書(受診中の病院で取得)を会社に提出
- 会社の健康保険組合の傷病手当金受給の申し込み用紙(組合によってはHPからダウンロードできたりする)を手配して記入後、会社へ提出(記入者は自分・医師・人事担当者になるため自分・医師のところまで完成させて提出。)
- 審査後、1ヵ月程度で傷病手当金(標準報酬日額の3分の2)が入金される
まとめ
休職し、傷病手当金を受給している間は社員としての地位を維持することができ、安心感に繋がります。
療養終了後に戻ることが出来る場所が社会にあるというのは大変心強いものです。
迷いのある方もいらっしゃると思いますが、体調が安定することが仕事をする上でも一番大切なことです。私傷病休職の制度を活用し、しっかり療養に専念することも視野に入れてもらえたらと思います。
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