プロラクチン産生下垂体線種とは
脳下垂体に腫瘍ができ、プロラクチンと呼ばれる乳汁分泌・催乳ホルモンが過剰に産生される脳腫瘍です。別名プロラクチノーマと呼ばれ、高プロラクチン血症の原因となります。
脳下垂体の場所は分かりやすく言うと目の奥にあり、頭を輪切りにした時に中央にくる小さな組織で、プロラクチン以外にも様々なホルモンの働きをコントロールしており、生きていくのに大切な部位のひとつです。(プロラクチン以外のホルモンについてここでは割愛します)
主に良性の腫瘍が多い脳腫瘍で、私も良性と診断を受けています。
しかしながら、様々な症状がありますのでそのことについて当ブログで追々ご紹介していきたいと思います。
高プロラクチン血症とは
高プロラクチン血症=プロラクチンの値が高くなる原因は、このブログで取り上げる脳腫瘍以外にも薬剤によるもの、甲状腺機能低下症に伴うもの、視床下部の病気によるもの等あります。
それらによって月経異常や不妊症、妊娠や出産をしていなくても乳汁分泌が起こるとされています。
女性のプロラクチンの値の基準値は6.1~30.5ng/mL(非妊娠時)となっています。(CLIA法2021.9月時点)
脳腫瘍の場合は100以上の値になることがほとんどとのことでした(主治医談)
プロラクチンの数値の変化についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
症状
一般的な症状との比較
【一般的な症状】
月経異常・不妊症・乳汁分泌
【私の症状】
頭痛・めまい・乳汁分泌
主治医からも月経異常がないことは珍しいケースと言われました。
異常とまではいかなくても生理がいつもより遅れたり早まったりと適正な周期の中での乱れが毎月ありました。
また、乳汁分泌に関してはつまむと少し出るというのがほとんどのようですが、私の場合はかがんだ時にぼとぼとっと溢れ出ており、治療開始前まではずっと湿っている状態でした。
原因
現時点では判明していません。遺伝等の影響も無いそうです。(主治医談)
治療方法
薬物療法と手術療法の2通りあります。
薬物療法
プロラクチン産生下垂体線種の第一選択肢は薬物療法で、私も薬物療法を選択しました。
カバサール錠0.25mgを服用して治療します。
症状や検査結果に合わせて錠数の増減がありましたが、副作用とその対策についてもまとめていますのでぜひ参考にしてください。
手術療法
腫瘍が視床下部を圧迫している場合などの場合は手術を選択することもあるようです。
私も主治医から内視鏡手術の説明は受けましたが、状態により術式の適用が異なるため主治医と相談の上、決めるようにしてくださいね。
まとめ
プロラクチン産生下垂体線種は良性の脳腫瘍で、服薬で治療が可能な病気です。
様々な症状が出現し、女性にとっては不妊症に繋がるなど悩ましいものですが、プロラクチンの数値を下げてそういった症状を解消することが可能と言われています。
私はまだ全ての解決には至っていませんが、がんばって向き合いたいと思っています。
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